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第26回バゾプレシン研究会を終えて
会場風景 |
新春一番、本年1月9日慶應義塾大学病院大会議室にて第26回目の研究会を開催させていただきました。一般演題12題、特別講演に岡村均先生(京都大学薬学研究科・教授)をお迎えし、70名ほどの参加者で会場はほぼ満席となり、活発なデイスカッションが行われ、大変盛り上がりました。当番世話人として厚く御礼申し上げます。
本研究会は、第1回が1998年7月15日に箱根ハイランドで開催され、当時ご講演された先生方は齋藤寿一先生、鴨井久司先生、大磯ユタカ先生でした。その後、大磯プリンスホテル、経団連会館を経て2005年の新年1月8日に慶應義塾大学病院大会議室で第15回が開催されて以降、現在に至っております。
本研究会では、“バゾプレシン”を中心に水・電解質調節に関連する内容で基礎から臨床まで、多種多様な動物種(トビハゼ、ノックアウトマウス、トランスジェニックラット、ヒツジ)を用い、遺伝子、分化誘導、受容体、アクアポリンなどに焦点を当てた多彩な研究成果が発表されました。
岡村先生の特別講演では、サーカデイアンリズムの中枢である視交叉上核に局在するバゾプレッシンニューロンから始まったご研究が、最近ではV1a, V1bノックアウトマウスが時差ボケにならないという驚くべき成果に結びつき、さらには壮大なスケールのサーカデイアンリズムのご研究に発展していく過程を独特の語り口でお話しされ、時間を忘れるほどの大変感銘を受けました。
来年は、1月7日(土)午後に同場所で開催されます。今年一年、皆様の益々のご活躍を祈念し、来年の研究会で再会できますことを楽しみにしています。
最後になりましたが、第1回から長年にわたり本研究会を共催いただきましたLSIメデイエンス様に心より感謝申し上げます。
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当番世話人
産業医科大学医学部第1生理学
上田陽一 |
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