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第28回バゾプレシン研究会を終えて
会場風景 |
2018年1月6日に慶應義塾大学病院の大会議室において第28回バゾプレシン研究会が開催されましたので、ご報告致します。
今年のバゾプレシン研究会には71名の参加者があり、例年通り主としてバゾプレシンの分泌調節、あるいはバゾプレシンの抗利尿作用に焦点を当てた10題の一般演題の発表が行われました。構成としては、基礎研究が6題、臨床報告が4題でありました。そして10人の演者のなかから、東京医科歯科大学腎臓内科の藤丸拓也先生と名古屋大学糖尿病・内分泌内科学の光本一樹先生が研究奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
ショートレクチャーでは、常染色体優性多発性嚢胞腎に対するトルバプタンの治療効果を尿中アクアポリンの排泄量から解析した結果を東京女子医科大学の望月俊雄先生に紹介していただきました。本邦においてもSIADHの治療薬としての承認が期待される中、トルバプタンによる治療の実際をお話ししていただき、大変勉強になりました。また、特別講演では東京大学の水島昇先生にオートファジーの最新の知見をご紹介いただきました。そして講演終了後には若い先生達が日頃抱えている疑問点を水島先生に直接尋ねる場面もありました。比較的小さな研究会ならではのことでありますが、水島先生にはとても丁寧に対応していただき、本当にありがとうございました。
なお、バゾプレシン研究会では慶應義塾大学の林松彦先生が長年に渡って代表世話人を務めてこられましたが、2018年度から私が後任を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。そして、林先生にはバゾプレシン研究会の発展にご尽力いただきましたことに心から感謝の意を表します |
第28回バゾプレシン研究会当番世話人
名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学 有馬寛 |
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